ちゅんちゅんDEギャン突き

これは、ナンパ未経験の状態で、タイ・バンコクからPUA(ピックアップアーティスト)を目指し、奮闘する男の物語である。

信長包囲網

これは、ナンパ未経験の状態で、タイ・バンコクからPUA(ピックアップアーティスト)を目指し、奮闘する男の物語である。

 

 

2017年5月某日

 

 

ちゅんは親しい先輩A子に誘われ、誕生日パーティーに繰り出す。

 

日本が生み出した、とあるPUAの天才が言っていた。

 

「正直ストナンに慣れてしまえば、パーティーの席でのピックアップなんて楽勝ですよ」

 

よし、今日はバースデーパーティーからの即をイメージしていこう。

 

会場となるルーフトップバーはカオサンロード至近に位置し、自宅からはタクシー5分の距離。

 

パーティーでの和み、セパレート、自宅打診、ちゅんパレス。鮮やかな動線が浮かび上がってくる。

 

誕生日を迎えたばかりの、この日のパーティーの主役(以下、バースデー子)を狙うジャイアントキリングを起こしたく、事前に小道具(薔薇の花)を買い出しに行く。

 

実はこのバースデー子、昨夜もカオサンで先輩A子としっぽり飲んでおり、こちらが徘徊していたところ偶然遭遇、挨拶を済ませてあったので、今日が初対面という訳ではない。

 

薔薇の花は見つからず、延々とルーフトップバーの近くを徘徊した挙句に1時間の遅刻www時刻は21:30。

 

でも大丈夫。プライベートな集まりになると、タイ人は途端にルーズになりがちだから。

 

「やあ、お待たせ」

 

何人来るのか、誰が来るのかも全くわからないまま店内に乗り込むと、長テーブル4つほどを繋げた、男5割:女5割ぐらい、大所帯のグループだった。

 

「ちゅん、その首はどうしたの?」

 

顔見知りの数人に、一斉に突っ込まれる。

 

しまったっっっ!

 

昨夜遅くのへそ出し娘(以下、リンク)に、半ば強引にキスマークを付けられていたことを忘れていたっっっ!

 

pua-chunchang.hatenablog.com

 

一瞬の動揺と逡巡がちゅんを貫く。

 

「い、い、いやあ、でっかい蚊がいてね、でっかい蚊に、刺されちゃった…」

 

ブルブルの声でうそぶくが、何があってこうなったのか、気づいている奴は気づいている。

 

ちゅんは観念した。

 

むしろこのキスマークを使って、この場にいる女の食いつきを上げ、クロージングにつなげることはできないだろうか?

 

ちゅんは作戦変更し、「実は…」と昨夜のへそ出し娘とのめくるめく物語を聞かせる(後日配信予定です)。

 

バースデー子はドン引き。ドン引きしつつも、「それ、どこの女?」「どこで知り合ったの?」「なんでいきなり家に呼んだの?」等質問サインが飛び出し、食いつきが上がってきている。

 

なんとわかりやすいwww

 

そして先輩A子は、「ほらほらあの子可愛いよ、口説いてみなさいよ」と言い、ちゅんがノーマークだった子を指す。

 

客観的な意見を言うと、こっちの子の方が、バースデー子より可愛い。

 

ちゅんは、ロックオンした。

 

気になるあの子の隣に瞬間移動。

 

 

観察イメージ・詳細データ(以下、酒豪)

・22歳。有名国立美術大学の考古学部在籍、大学4年、卒業間近。

・170cm、55kg。ちなみに昔は80kgもあったらしく、そこから血のにじむ努力を経て減量し、今の美しさを手に入れた。

・夜のクラブ・バーにてアルコール類を売る、キャンペーンガールとしても活動中。

・気の強そうな雰囲気、やや明るめのカラーにロングヘアー。

・酒豪かつ美人。

・真っ白なトップスが印象的。

・バースデー子とは学年・学部も同じ。 

 

 

~~~

ここでもう一度ちゅんがどういう状況に置かれているのか、おさらいしたい。

 今日は、バースデー子の誕生日祝い&大学4年のグループを中心とした、卒業の前祝い的ノリのパーティーだった。

最終的に25人強が集まったが、ほぼ全員がバースデー子の同級生、後輩、先輩(OB,OG)のいずれかにあたり、

外国人はちゅん1人のみという、バルセロナのホームゲームに乗り込むアウェーチームも真っ青な状況である

~~~

 

 

ちゅんは周りの「ひゅーひゅー、やるねえ」といった野次に冷静に対応しながら、徐々にテーブル全体から酒豪を切り離してゆく。

 

酒豪は何を求めているのか?

 

酒豪「学生最後のテストを終わったばかりで、こんな場は久しぶりだから、飲んで、騒いで、踊りたいの」

 

この店に踊るスペースは無かったので、一緒に酒を煽りながら、おそらく彼女にとって非日常的な「和み」を行い、脳味噌がとろけるような刺激を与えてあげることにした。

 

酒豪はとても勤勉な学生だ。あまり夜遊びをすることもないという。普段の勉強が忙しく、時間がある時にはキャンペーンガールとして働いているためだ。

 

ちゅん「じゃあ今日は俺とたくさん飲んで、サイコーに楽しまなきゃだね」

 

幾度も杯を交わし、適度にネグを打ちSキャラを出し、腰に手を回しながら囁き合っていると、2人だけの空間がそこには出来上がっていた。

 

酒豪「ふふっ。私のことが好きなの?」

 

ちゅん「ああ、君に魅了されている」

 

酒豪「私も、好きよ。でもね・・・その首の痕はなに!?私、チャラい人はだめなの」

 

ちゅん「ああこれね。でっかい蚊に~~(2回目なので割愛させていただきますwww)」

 

この瞬間、「ゾーンに入った」状態からちゅんは一旦離脱した。周囲を見渡すと、そこから感じ取ったものは、敵意、羨望、嫉妬、傍観、嫉妬、敵意、敵意。

 

しまったっっっっ!

 

ちゅんは完全に包囲網に敷かれていた。

 

 

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明智日向守光秀「幕府はじめ本願寺さらに、

 

斉藤、三好一党、六角残党、京兆家、朝倉家等々、

 

勢力にて、

 

ちゅん包囲網、出来に早漏、否、候www」

 

 

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織田上総介ちゅん「ドクン・・・ドクン・・・我を・・・討つ気か」

 

明智日向守光秀「ドクン・・・ドピュ!・・・ドピュルルルルwww・・・然に非ず

 

 網にかけたは、ちゅんの側。酒豪を取り巻く諸勢力、一網打尽にすべし」

 

織田上総介ちゅん「・・・・・・能うと思うてか」

 

明智日向守光秀「余チン生十五年で事を成すには、やらねばなりませぬ」

 

織田上総介ちゅん「やりおるわ、足利の傀儡め。」

 

 

ちゅんは懸命に耳を澄ませながら、どいつが足利義昭なのかを探り当てることに腐心した。

 

すでにほろ酔い状態。BGMも騒々しい。タイ語リスニング能力は常時の30%程度とみて差し支えない。

 

しかしちゅんは為さねばならぬ。天道とは人が作るもの。

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・いた!

 

酒豪を挟んで、反対隣に座っている!酒豪の同級生男子とみて間違いない。さらに耳を澄ませると、足利義昭は同じテーブル内の多方面軍(4~5人)に呼びかけている。

 

足利義昭「・・・・あいつ、ぜってーチャラいって!やめとけやめとけ・・・・・

 

お前が傷つくだけだよそんなの・・・・・・ここはパーティーの場だろ、何考えてるんだあいつは・・・・・・・」

 

六角・寺社勢力・浅井・朝倉連合軍「そうだそうだ!」

 

ちゅんは相刺し違える覚悟を決めた。勝負は、一瞬。パーティーの場がクロージングになった瞬間のセパレート。

 

もはや空いてる酒豪のサイドに座っても、包囲網の厳しさのため状況を打開できない。酒豪自身は酔っ払っているwww

 

そしてどうやら、足利義昭は酒豪に長年惚れて惚れてホの字らしい。純情ボーイめ。

 

ちゅんはテーブルを離れ、パーティーがお開きになるのを待つ。時間は既に25:00近く。

 

「もう帰ろうか」誰かが言いだす。

 

ここだ!ちゅんは決死の特攻を試み、三度酒豪の横につく。

 

ちゅん「おいおい酔っ払ってんじゃねーかよ」

 

酒豪「だって楽しかったんだもーん」

 

ちゅん「待ってるからとりあえずトイレ行ってきな」

 

酒豪「はーい♪」

 

周囲には酒豪を待ってすぐ降りるから、と伝え、奇跡のセパレート達成www

 

酒豪の肩を抱きながら2人で階段を下りると、酒豪は思いのほか酔っ払って足元がおぼつかない。

 

一旦、途中の踊り場にて休憩。ちゅんの必須アイテムであるクロレッツを2粒渡す。

 

相手が口に含めたのを見てから、「あ、やっぱ返して」とキスで取り返す。ついでに舌もしばらく絡めてみる。ノーグダ。

 

「こりゃあいけるぞ」と思い、そっこーでハンドテスト、グリップテストも仕掛ける。もちろんノーグダ。

 

「バー俺の家」ルーティーンを発動。これにも拒否反応はない。押せばイケる。すぐさまタクシーを拾うべく2人で手をつなぎながら道路に出る。

 

階段を下りてからここまでわずか3分程度。

 

あと少し、あと少しだ。

 

焦りを表に出さないよう、余裕のふるまいを演じ続ける。

 

その時だ。

 

先にセパったはずの集団が道路でグダグダやってる。そして見つかる。

 

ちゅんは悟った。「あ、今日無理だわ」と。

 

そこからの泥仕合はひどいものだった。道路上のグダグダのため、酒豪の酔いは更に回る。

 

皆ベロベロなのに、なぜか〆のタイ料理に行こうという流れになり、大幅な時間ロス。

 

皆帰りの方向が一緒だったので、タクシーでぎゅうぎゅうになりながら帰宅。その間、足利義昭は酔いに任せてちゅんへの暴言を吐きまくり。

 

足利義昭「あいつは恥も外聞もねえのかよ。俺らの目が光ってる限り、そんな下衆いことなんかさせやしねえ」

 

ちゅんは、耐えた。異国の地、たった一人でアウェーゲームに臨み、勝利目前にして敗れ去る。

 

4年間もチャンスがありながら告るチャンスを持てなかった足利義昭に、ここぞとばかりに叩かれ、叩かれ、叩かれまくる。タイ語で暴言吐かれまくっても、だいたい聞こえてるのにwww

 

いつの日か言いたい。

 

「ありがとう。あの日、お前がやってくれたことが、俺をPUAの高みに引き上げてくれたぜ」と。

 

 

チュンゴク一統記

信長包囲網編~終~

 

 

※タイ人の、飲みの席での「絶対一緒に帰ってやる!」という連帯意識は、並大抵のものではありませんでしたwww